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スライムレース完全攻略


レースと聞いて……すぐある予感が走った……この勝負、運否天賦(うんぷてんぷ)じゃない…… ……おそらくは……愚図が堕ちていく 勝つのは知略走り他人出し抜ける者……!

というわけでスライムレースやって参りました。第2回ということですが、第1回目は完全にスルーしており、今回が初参戦。期限ギリギリ、1/16の23時に滑り込みトライアルです。システムもルールも全く分からないまま飛び込むギャンブルの申し子ぺけぴー。果たして見事幸運を勝ち取り巨万の富を得る事が出来るのか!



まずは自分のスライムを作成します。種族はスライム、スライムナイト、バブルスライム、スライムつむりの四種からの選択方式。種類ごとに得意分野が異なるんだそうな。言ってもバブルスライムとスライムつむりが速いビジョンがまるで浮かばないので、必然ここは二択になります。悩んだ結果、別カラーでメタルライダー色のあったスライムナイトをチョイスしました。メタルが速くないわけがない。

続いて名前を決めます。名は体を表す……如何にも速そうな名前にすれば、自然と結果は付いてくるでしょう。『速い』というキーワードから私の頭にパッと天啓の如く浮かんだのが「クーガー」「みこすりはん」でしたが、熟慮の結果クーガーに決めました。人間、品格を失っては終わりですからね。ギリギリ踏み止まることが出来ました。


能力の上がるエサは勿論スピードのあがるすばやイチゴの一点張り。こうして超新星クーガーがここに爆誕しました。行こうぜ!ピリオドの向こう側へ!

まずはビギナークラスからスタートし、1着を得る毎にどんどんクラスアップしていくようです。勿論上位クラスになればなるほど賞金も上がるので、ビッグマネーをモノにするためには、ひたすら1位を取り続ける他ありません。勝ち続ける男クーガーのサクセスストーリーが始まる……!



「間もなくビギナーⅢクラス、レース開始です。出場選手は、位置へ付いてください」

「いよいよか」

卓越したポテンシャルを持っていると幼少時代から持て囃されてきた麒麟児クーガー、初陣である。その表情には一切の緊張を感じさせない。栄光への第一歩、単なる通過点……絶対的勝利の自信に裏打ちされた実力がある。

コースはストレート、四ヶ所あるチェックポイントでは、それぞれスキルの使用が認められている。呪文の才にも恵まれていたクーガーは、第1、第2チェックポイントでイオラを使うことを決めた。序盤から大技を繰り出し、他の選手の心を圧し折る算段だ。

「久しぶりですね、クーガーさん」

「お前は……まさか、リズリーか……?」

声を掛けてきたのは、スライムつむりのリズリー。彼は育成時代の同門の徒である。クーガーと違い大したセンスもなく、言ってみれば……落ちこぼれであった。

「まさかお前も、プロになっていたとはな」

「はい……頑張りました。……あの頃は一度もクーガーさんに勝つことなんてなかったけれど……今日は、負けません」


選手横一列。スタート前の凛と張り詰めた静寂……前へ……いやまだだ……逸る体を必死で抑え付け、その刹那を待つクーガー。視界の隅にはリズリー。あの落ちこぼれがプロに……並々ならぬ努力があったのだろう。しかし、それはおれとて同じこと。更に開いたであろう実力差を思い知らせてやる……滾る闘志、そして……パァン!乾いた号砲と共に四者、一斉に飛び出した!

「ハアッ!」

頭一つ抜け出たのは……クーガーだ!そのスプリント、既にビギナーのレベルに非ず!リズリーを含めた後続の3人との差はどんどん開いていき、トップで第一チェックポイントを通過!そして……放たれるイオラ!

「「「ウワーーーっ!」」」

突然の爆発に3人は減速を余儀なくされる!更に開いた差は既に取り返しの付かない距離となっていた!

「リズリー、お前に足りないものそれは!情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ……そしてなによりもォォォオオオオッ!!速さが足りない!!」

第2チェックポイントも通過!すぐさま詠唱を開始!数瞬後に放たれるイオラは確実に3人の勝利可能性を奪うだろう!これは勝負あったか───!?

「おれの、勝ちだっ!イオr「まだです!」

『それ』は後方より空を切って飛び来たり、クーガーのほんの僅か前方へと過たず着地した!


「ばっ、ばかなーーッ!」

視界がスローモーションに……そして、背中に衝撃……転倒である!この技をクーガーは知っている……あの落ちこぼれリズリーが唯一得意だった技……『バナナセット』!この致命的な隙をつき、後続がどんどん抜き去っていく。瞬く間に最下位……第3チェックポイント目前というこの場所で……!

「油断しましたね、クーガーさん……!この勝負、あなたの負けです!」

「くっ……!」

人が最も脆くなる瞬間、それは勝利を確信したときである。慢心が驕りを生み、文字通り足元をすくわれてしまったのだ……!MPは枯渇し、残りのチェックポイントで使えるスキルはもうない。武器となるのはただ一つ、持ち前のスプリントのみ……!

「ウオオオオーー!」

怒涛の勢いで追い上げるクーガー!一人抜き、第4チェックポイント通過、また一人抜き……前方にはリズリー!ゴールまでの距離は、あと僅か!追うクーガー!逃げるリズリー!震えるスライム大腿筋!背中まであと少し……何とか食い下がる!……も、あと一歩及ばず……!


「一番人気のクーガー選手を振り切り、トップでゴールしたのはリズリー選手!見事な走りでした!」

「第2チェックポイントでのバナナセット、あれが決め手でしたね」

「ハア……ハア……」

「勝った……あのクーガーさんに、ぼくは勝ったんだ……!」

2位……痛ましい敗戦である。まさか負けるなんて、微塵にも思っていなかった……プロの世界を甘く見るなと思い知らせてやるつもりだったのに、甘く見ていたのは、おれの方だったのか……?目から涙が溢れる……知らなかった。負けることが、こんなに悔しい事だったなんて……!

「クーガーさん……ぼくは……ぼくは、『上』で、貴方を待ってます」

「!!!」

這い上がろう……負けたことがあるということが、いつか大きな財産になる。

「すぐだ……すぐに追いつく……!お前に勝って、世界一のレーサーになるまで、絶対にもう、おれは負けねえ!!」

───数十分後。

「まもなくマスターⅠクラス、レース開始です。出場選手は、位置へ付いてください」

「来たぜ、リズリー」

「……必ず来ると思ってました、クーガーさん」

初戦での敗北後、慢心を捨てたクーガーは全てのレースを1位で勝利。驚異的な速度でクラスを上げ続け、遂にマスターⅠクラスまで上り詰めたのだ。目指す世界最高峰の戦いの舞台……チャンピオンシップまで、残りあと一段。

「リズリー、ここでお前に勝って、おれは世界への切符を手に入れる」

「厳しい戦いになりそうですが、ぼくも、簡単には負けませんよ!」

その後のレースは、もうどう走ったのか覚えていない。ただただ死に物狂いで……我武者羅で駆けて……気が付いたときには、


「クーガー1位ーーー!マスタークラス制覇ーーー!!!」

ゴールラインを、踏み越えていたんだ。

「負けた……ははっ、それでこそ、ぼくの憧れたクーガーさんだ…!」


っていうところでぼくのスライムレースは時間切れにより終了となりました(1位のポイントは貰えませんでした)。


スライムレース攻略法その1、時間には余裕を持って臨むこと。

おわり。
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非公開コメント

落ちw
23時スタートの時点で嫌な予感はしてましたw

▼メメタァさん

いきなり読まれていたなんて・・・まだまだ修行が足りません・・・!

> 落ちw
> 23時スタートの時点で嫌な予感はしてましたw
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