ハワイ旅行記


アローハー!

昨年めでたく結婚した友人のサワッチさんが、この度遠き異国の地ハワイにて晴れて結婚式を挙げられるという事で、私ぺけぴーも乗り込んでまいりました!初夏の陽気をハワイで満喫!これ以上ない贅沢といえますよね。当記事はそんな浮かれる私のハワイレポとなります。あまりドラクエと関係ないですが、ご容赦ください。オハナー!



「さて、予定よりもちょっと遅れ気味です。少々飛ばしますぞ、坊ちゃま」
「うむ」

雷雲で敷き詰められた鈍色の空の下、一機のセスナがハワイ諸島へ向けて飛んでいた。横殴りの豪雨と凄まじい突風が絶えず機体に襲い掛かっており、並の乗り手では瞬く間に操縦不能に陥り墜落してしまうだろう。しかし今このセスナを操っているのは、ぺけぴ家が誇るスーパー執事、ゲドその人である!

「やれやれ、折角の結婚式の日にこんな悪天候たあな。流石サワッチ、不運(ハードラック)と踊(ダンス)ってるぜ」
「まったくでございます」

荒れ狂う天候をまるで意に介さず、スーパー執事ゲドの操るセスナの眼前には、やがてハワイ諸島の輪郭が浮かんできた。しかし───

「ヒガンテ・キッチン、ですな」
「面倒な」

パルテノン神殿の荘厳な柱めいた、海面から天を貫く幾本ものムーチョ級超巨大竜巻が海水を巻き上げて立ち並ぶ威容がそこにあった。大型貨物船が飲み込まれ竜巻内部で咀嚼されたのち粉々の塵となって吐き出される。その様はまるで巨人族のミキサーであり、万物一切をミンチ調理する。ここが《ヒガンテ・キッチン》と呼ばれる所以だ。

「いけるか?いくら爺でもこれは」
「お戯れを。腕が鳴るというもの」

パキリ、と首の骨を鳴らすと、ゲドはこの日初めて『両手で』ハンドルを握った。いざご照覧あれ!意志を持つかのように次々とセスナへ襲い来るムーチョ級超巨大竜巻をすべて紙一重の神業的回避!遂には急加速からの縦方向への180度急旋回!インメルマンターン!BRAVO!これこそがスーパー執事ゲドの操縦術、その真骨頂である!

「そこですっ!」

BRATATATATATA!ゲドは竜巻に向けて機銃掃射!コアを穿たれた竜巻は勢力を落とし、やがて雲散霧消!竜巻を射殺!

「さあ、どんどんいきますぞ!」



無事にヒガンテ・キッチンを抜け、いよいよハワイ諸島上空。天候は変わらず劣悪を極め、四方八方で雷が降り注ぐという終末の様相を呈していた。

「サワッチの結婚に、天の神サマも万雷の拍手ってか?笑えるね」
「坊ちゃま、この空模様ですが、如何なさいますか」
「予定通り行く。爺は先に帰っていてくれ」

ぺけぴーは助手席から立ち上がると、そのままドアを開けて身を乗り出した。まさか?そのまさかである。あろうことかぺけぴーはここから飛び降り、直接会場入りをしようとしているのだ!なんたる向こう見ず精神の極北か!すべては友、サワッチの驚く顔を見たいが為……結婚式という一世一代のイベントに極上の花を咲かせてやんよ!結婚式会場上空2000mより、ぺけぴー、フライハイ!

「坊ちゃま!」

次の瞬間!ZGRAAAAAK!!幾筋もの雷がぺけぴー目掛けて降り注いだ!「ぷずんっ」あわれドス黒い消し炭と化したぺけぴーはそのまま落下!はるか地上では緊張した面持ちの新郎!このままでは会場に黒い塊と化したぺけぴーが降り注ぎ、式が台無しになってしまう!

勿論運命はそんな結末を望んではいない!突如として凄まじい突風がぺけぴーの全身に吹き付ける!「どひー」ボロ雑巾のように舞い踊りながら進路変更するぺけぴー!落下予想地点は……ジーザスクライスト!キラウェア火山その火口である!

「あれー」ぺけぴーは火口へと勢いよく墜落した!凄まじい衝撃により臨界点を突破したMt.キラウェア!これまでに溜め込んでいたエネルギーを一気に解き放つ!「ふおおおお」天文学的推進力により虹の尾を引きながら飛翔するぺけぴーが、空一面を覆っていた漆黒の雷雲に突き刺さり、そして……FLAAAAAAAAAASH!!激しい閃光と共に全てを吹き飛ばした!神よ!

「なんたる……!天晴れですぞ、坊っちゃま……!」

蒼空にポツリと浮かぶ小型機内にて、スーパー執事が一人、主の活躍に感極まり涙を流していた。

ハワイ島。

「すごい、晴れたわ」
「愛、だね」

空を覆っていた闇は晴れ、遮られるものの無くなった陽光が、優しく地上へと降り注ぐ。そこでは新郎と新婦がゆっくりと、バージンロードを歩いていた。




というわけでいやー良い旅だったー!コングラッチェサワッチハッピーハッピーマリッジイエア!

おわり。
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非公開コメント

congratulationですな。
英単語だけだとスパムあつかいとわw
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